米陸軍がワシントン州に「Multi-Domain Command」を新設
2026-08-04
米陸軍がワシントン州に「Mul...

米陸軍がワシントン州に「Multi-Domain Command」を新設

2026年6月、米陸軍はワシントン州の Joint Base Lewis-McChord(JBLM)に、新しい組織「7th Infantry Division (Multi-Domain Command-Pacific)」を発足させました。
 
名前を見て興味深いのは、これが「陸軍」でありながら、もはや陸上戦だけを考える組織ではないということです。
 
Multi-Domainとは、陸だけでなく、空、海、宇宙、サイバー、電磁波など、複数の領域を組み合わせて作戦を行うという考え方です。この新しい司令部では、従来の部隊運用に加えて、長距離火力、防空、サイバー、宇宙、電子戦、情報、無人システムなどを統合して運用することを目指しています。
 
特に注目したいのは、この司令部が「Pacific」、つまりインド太平洋地域を強く意識していることです。
 
ワシントン州は米国本土の北西端にあり、太平洋の向こうには日本、韓国、台湾、フィリピン、そして中国があります。JBLMは以前から太平洋方面における米軍の重要拠点の一つでしたが、今回の再編によって、その役割がさらに明確になったように思います。
 
現代の戦争は、戦車や兵士だけでは戦えません。
 
衛星で情報を集め、ドローンで偵察し、サイバー空間を守り、電子戦で通信やレーダーに対応し、それらの情報を瞬時に統合して判断する。
 
「陸軍」という言葉そのものの意味が変わり始めているのかもしれません。
 
 





内倉憲一に関しては UCHIKURA CO のホームページから。




毎週水曜日にニュースレターを配信
させて頂いています。短くて読みやすい内容です。
お申し込みも UCHIKURA CO のホームページから。