グリムリーパーって、日本の人は何か知っているのでしょうか。
2026-02-25
グリムリーパーって、日本の人は...

グリムリーパーって、日本の人は何か知っているのでしょうか。
 
「グリムリーパー(Grim Reaper)」は、主に欧米の文化に登場する“死神”の象徴です。黒いローブをまとい、大きな鎌を持った骸骨の姿で描かれることが多く、「死を告げる存在」「魂を刈り取る者」として知られています。
 
日本にも死神という概念はありますが、実はグリムリーパーのように明確なビジュアルが昔から定着していたわけではありません。日本の死神は、江戸時代の落語などに登場する比較的あいまいな存在で、現在よく知られている黒装束のイメージは、むしろ西洋の影響を受けて広まったものです。
 
最近では、映画やゲーム、アニメの影響で、日本でも「グリムリーパー=死神」という認識はかなり浸透してきました。特に若い世代や海外作品に触れる機会の多い人ほど、違和感なく理解できる言葉になっています。
 
ここで、ひとつ興味深い“裏話”として語られる説があります。 それは『白雪姫』に関する都市伝説です。
 
その説では、毒りんごを食べた白雪姫は実は生き返ったのではなく、すでに死んでおり、後から現れる王子様はグリムリーパー(死神)で、彼女の魂を迎えに来た存在だ――という解釈が語られることがあります。
 
この解釈を当てはめると、王子に連れられて去る場面で、7人の小人や森の動物たちが同行しない理由も説明できる、という“読み方”です。つまり、生者の世界の住人は、死者の旅には同行できない、というわけです。
 
さらに似たような都市伝説として、「トトロはグリムリーパーではないか」という説を海外で見かけることがあります。トトロが子どもにしか見えない存在であることや、森の奥に住む神秘的な存在として描かれていることから、西洋的な視点で“魂を導く存在”と重ねて解釈する人がいるようです。
 
しかし、これはあくまでファンの深読みの一例であり、スタジオジブリや宮崎駿監督がトトロを死神として描いた事実はありません。公式には、トトロは「森の精霊」のような存在とされています。
 
もっとも、これらは公式設定でも原作の解釈でもなく、後世に語られる都市伝説・ファン解釈の一つに過ぎません。しかし、童話や物語を別の角度から読み直す文化としては、なかなか興味深い話ではないでしょうか。
 
同じ物語でも、文化や視点が変わると、まったく違った意味を帯びて見えてくる――そうした想像の広がりも、物語の面白さの一つだと感じます。
 
 





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