なぜ今、New Balanceは伸び、NIKEは減速しているのか
2026-02-22
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なぜ今、New Balanceは伸び、NIKEは減速しているのか
最近のスポーツシューズ市場を見ていると、非常に興味深い動きがあります。長年圧倒的な存在感を持ってきたNIKEがやや減速する一方で、New Balanceの存在感が着実に高まっています。これは単なる流行ではなく、戦略と実行力の差が表面化している典型的なケースだと私は見ています。
まず商品戦略です。ここ数年、消費者の関心は「派手さ」よりも「快適さ」「日常使い」「レトロ感」にシフトしています。New Balanceはこの流れを非常にうまく捉えました。990シリーズや2002Rなどは、機能性とライフスタイル性を両立させ、“お父さんの靴”というイメージを見事にアップデートしました。
一方でNIKEは、Air Force 1やDunkといった強力な定番モデルに依存する傾向が強く、一部の消費者には新鮮味が薄れて見え始めています。巨大企業ほどヒット商品の成功体験から抜け出すのが難しいという、典型的な経営課題が見えます。
次にチャネル戦略です。NIKEは直販(DTC)強化のため卸売チャネルを大きく絞りました。短期的には利益率改善に寄与しますが、店頭露出の減少という副作用が出ます。結果として、小売店の棚スペースは競合に開放されました。ここをNew Balanceが着実に取りに行ったのです。これは非常に教科書的な市場の奪い方です。
さらにブランドポジショニング。最近の消費者は過度な“スニーカーハイプ”よりも、落ち着いたプレミアム感、いわゆるQuiet Luxuryを好む傾向があります。New BalanceのMade in USA戦略や厳選されたコラボは、この流れに見事に合致しました。
ただし、ここで重要なのは、NIKEが終わったわけでは全くないという点です。NIKEは規模が大きい分、今は戦略調整の局面にあると見るべきでしょう。
経営の視点で言えば、
New Balanceは“今”の市場を取りに行き、
NIKEは“次”の成長サイクルを準備している。
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勝負はまだこれからです。
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